Ⅵ-3 Nice Loop(New)

Nice Chain における2択連鎖の両端が繋がって、連鎖全体がLoop 状になるもので、Chain系の延長線上にある攻略手法です。

 

Chain 系では、始点・終点マスより共通に見えるマスからの数字排除でしたが、ループ系では、2択の連結部全てに排除マスが有り、多くのマスから数字排除が行えます。

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〔1〕 攻略の基本

2択連鎖の始点と終点がお互いに直接見える位置に配置され、同値又は異値連結で繋がっっている場合、2択連鎖はループ状となり Nice Loop が成立します。

 

2択連鎖がループ状になると、同値連結ではその隣接する数字から共通に見えるマス、異値連結では連結する数字の入っているマスが排除マスになります。

  @ 11<B8・B5> + 33<B5・B3> = 33<C2・G2> =37<H3> = 71<H8> = @

 

左図は、如意棒・2値マスが5連結となり、ループ状になったNice Loop の例です。

 

排除マス抽出の仕組みでは、まず、連鎖中の何処かの2択に着目します。(どの2択に着目しても、結果は同じになります)

 

B列の数字1の如意棒に着目し、B5=1(緑色)の場合、右回りに、緑色の数字が順次 "真" となり連鎖が継続。

 

一方、B8=1(黄色)の場合は、左回りに黄色の数字が順次 "真" となり 、連鎖が継続していきます。

 

B5・B8マスは元々2択の関係であり、緑と黄色の数字は、どちらかが "真" の2択の関係になります。

そして、2択同志の連結部分も全て、どちらかが "真" の2択の関係になるため、下図の様に隣接する数字同志より共通に見えるマスから、連結数字が排除されます。

 

左上・右上Bはブロック内の同値連結で、連結数字の3が灰色マスから排除されます。

(如意棒の線上は無効な排除マス)

 

H列、8行目はブロック間の同値連結で、各々の行・列の灰色マスから、数字7・1が排除されます。

 

B5マスは異値連結で、B5マスから数字1・3以外が排除されます。

以上のように、2択連鎖の隣接する2つの数字が2拓の関係になる事を利用して、攻略を進めますが、まとめると下記の様になります。(同値連結では、隣接する数字を Z とする)

〔2〕 2択の種類毎の攻略例

2択の数字ペアの種類や、ブロック間・ブロック内における同値連結、及び、異値連結において、ループ系での特徴のある排除マス等を以下に例示していきます。

  ◆如意棒の攻略例

左上Bと中下Bは、如意棒をブロック内で直角・並行方向に同値連結したもので、各々のブロック内の灰色マスから、マス内に書かれた数字が排除されます。


5行目はブロック間の同値連結で、5行目から連結数字の3が排除されます。B7・E1・H8の水色3マスは異値連結で、マス内から各々17、13、37以外の数字が排除されます。

  2値マスの攻略例

B列・2行目・I列はブロック間の同値連結で、各々の縦列・横行の灰色マスから、各々の連結数字1・2・8が排除されます。(2行目とI列は、右上ブロックで重複排除のマス有り)


右上Bは、ブロック内の同値連結で、ブロック内の灰色マスから連結数字5が排除されます。8行目は同値連結が重複しており、8行目の灰色マスから連結数字3・6が排除されます。

  ER・PLブロックの攻略例

ER・PLブロックが、Nice Loop の2択連鎖の一部として組み込まれた場合、ERブロックは直角2方向に、PLブロックでは平行2方向に、ブロック間の同値連結を持ちます。

中上はPLブロックで、グループ化された2択の数字7が、1・3行目の2つの行で同値連結されており、1・3行目の灰色マスから、数字7が排除されます。


左下のERブロックは、グループ化された2択の数字3が、A3・H9マスと同値連結されておりA列・9行目の灰色マスから、数字3が排除されます。

ERブロック内の A9(グループ化された数字の交点) も排除マスになります。


また、H5マスは、如意棒同志の同値連結で、数字3・7以外が排除されます。

〔3〕 Grouped Nice Loop

Continuous Nice Loop を構成する2択連鎖において、ブロック内の同値連結で如意棒を含む場合、如意棒の片端に余分な数字:Fin を付ける事ができます。

 

そして、Grouped Nice Chain と同様に、如意棒の片端が Fin 付きになっても、連鎖の継続や排除マスに影響を与えない為、同値連結の自由度を高める事ができます。

 

上図に対し、左図は左上および右下ブロックの如意棒の片端にFin を付け、Grouped Nice Loop とした例です。

 

左図の様に、連鎖途中で同値連結された如意棒が Fin 付きになっても、灰色の排除マスに変化は有りません。

 

左上Bの如意棒と2値マスでは、Fin は2個まで、右下Bの

如意棒同志では1個づつ付ける事ができます。

 

上図に対し、左図は左上および右下ブロックの如意棒の片端にFinを付け、Grouped Nice Loop とした例です。

 

左図の様に、連鎖途中で同値連結された如意棒がFin付きになっても、灰色の排除マスに変化は有りません。

 

左上Bの如意棒と2値マスでは、Finは2個まで、右下Bの如意棒同志では1個づつ付ける事ができます。

〔4〕Finned Nice Loop

Loop系 の2択連鎖中に、ブロック間2択の如意棒が含まれ、もう一方の2択とブロック間の同値連結で繋がっている場合、その如意棒の片端に Fin を付ける事ができます。

 

但し、ブロック間の同値連結で Fin 付きとなった場合は、そこで連鎖が途切れ、排除マスは Fin付きとなった如意棒の片端側に2マス残るだけとなります。

上右図では、Fin 付きとなったブロック内の灰色2マスから数字7が排除されますが、これは、

H1~3とC3マスの数字7が同時に見える(消せる)マスが排除マスとなる事によります。